食を楽しむことがアンチエイジング

江戸時代の農民たちの平均寿命は30才くらいだったと言われています。「士農工商」と言われ、武士の次に身分は高かったはずですが、実際の生活レベルは最も低く、粗食の食事しか食べていません。一方の大名の寿命は60才くらいと言われ、農民の倍も長生きでした。単純な比較をすると、美味しい食事をとっていた大名と、粗食の農民とでは寿命に大きな差がでたことになります。

昭和の初期頃まで多くの人の命を奪っていた結核も、貧しい人ほどかかりやすく、裕福で栄養に恵まれた人はなりにくかった病気です。もちろん食生活だけでできた差ではなく、衛生状態や医療的な面での差もありました。いちがいに比較できるものでもありませんが、健康と食との間には普通に考えても相関関係があるはずです。栄養不足では病気になりやすく、基本的な栄養状態が良いほど健康を維持できます。アンチエイジングには「食」が大きな意味を持ちます。

栄養の摂り過ぎを危険視する現代

かつては栄養を摂れない時代があったのに、現代は栄養を摂り過ぎてしまう時代です。食生活の欧米化の影響もあり、脂肪分や塩分をとり過ぎることにより、生活習慣病が増えました。「肉をとらない」「塩分をとらない」という指導がなされていますが、実際には日本人はそれほど肉を食べてはいません。

アメリカ人の一日の肉の摂取量は300グラム。それに対して日本人は80グラムです。西欧諸国では、健康の指針として一日の肉の摂取量を150グラムを目標とする指導がなされていますが、平均して日本人はその半分しか食べていません。「肉をとらない」という目標はあまり意味があるものとは考えられません。

もちろん、日本人のなかには、一日に何百グラムも食べている人もいるでしょう。朝昼晩と肉ばかり食べている人は、減らす努力も必要かもしれませんが、普通の食生活の日本人は、気にする必要はないはずです。一般的には、加齢とともに肉よりも魚を好む人が多くなり、肉をたくさん食べる高齢者はそれほど多くはないでしょう。

美味しいものを食べることが元気につながる

食べたいものを食べないで嫌いなものばかり食べていたのでは、食を楽しむことができません。暴飲暴食をするのは危険ですが、好みにしたがって食べることは、精神の健康に良い影響を及ぼします。とり過ぎにさえ注意すれば、好きなものをどんどん食べることがアンチエイジングにつながります。

好きなもの、美味しい食事を求めて、どんどん食を楽しみましょう。笑顔で食べることがなにより大切です。


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