失楽園で眠っていた愛と性をよみがえらせる

映画『失楽園』が社会に与えた衝撃は、記憶に新しいところです。あれほどのブームを巻き起こしたということは、日本人の潜在意識に強く訴える何かがあったのでしょう。

人類の普遍的なテーマである愛。不倫という題材を扱った作品でも、愛をストレートに描いたからこそ多くの人々に受け入れられたのかもしれません。いくつになっても愛は大事。アラフィフ生活を豊かにするために『失楽園』から私たちは何を学べるのか、考えてみましょう。

『失楽園』の主人公

失楽園の主人公も、ちょうどアラフィフ世代です。敏腕の編集者として活躍していましたが、左遷されたことで仕事への情熱を失います。そして、書道教室の講師を務める若い女性と恋に落ち、仕事も家庭も顧みず激しく求め合うようになります。

仕事がうまくいかず、現実逃避したいという願望は、誰にでも起こりえるもの。その人間心理を巧みについて共感をさらっています。アラフィフ世代の男性なら、多くの人がこの主人公の行動に膝を打ったかもしれません。

降格人事や家庭の不和など、どこにでもありそうな話です。そんな精神的にも行き詰まったときこそ、愛を求めてしまうのが人間の性であり、男の弱さでもあります。不倫に走った主人公に多くのアラフィフ世代も共感を覚えたのではないでしょうか。

濃厚な性描写が訴えるもの

アラフィフ世代はおろか、多くの女性の心をとらえた失楽園。不倫という過激なテーマに加え、話題を呼んだのが濃厚なベッドシーンです。中年の男と若い女性の裸体がスクリーンいっぱいに投げ出される光景は強烈で、多くの人々の記憶に強く刻まれたことでしょう。

特に鮮烈だったのが、喪服の交じり合うシーン。親族のお通夜という場で二人は激情の赴くまま肌と肌を重ね合わせます。この背徳感が、かえって二人の愛の純粋さを証明しているといっていいでしょう。

愛は言葉だけでは成立しません。中年期になるとセックスとも縁遠くなってしまいます。しかし、それは頭の中で決めつけているだけではないでしょうか?ひょっとしたら、映画の世界のように、あなたの中では激しく燃え上がる欲情が眠っているかもしれません。

不倫行為やあられもない性描写に眉をひそめる人もさぞ多いかもしれません。しかし、そんな不道徳な世界が描かれてもこの作品は多くの支持を受けました。その背景には、映画を見る側に真実の愛を求める正直な気持ちがあるからに他なりません。

ラブとセックスは大事

いろいろな意味で人々を魅了し、感動させ、共感をさらった『失楽園』。この映画の影響を受けて不倫に走ったカップルも多いでしょう。しかし、人生と映画は違う、という真実も理解する必要があります。

映画『失楽園』は、人間が生きる上で、愛とセックスは欠かせないことを私たちに知らしめました。物語を面白くするために、不倫というモチーフが扱われましたが、愛とセックスは夫婦同士でも完結できます。日常生活の中にあるささやかな愛を大事にしましょう。

二人の愛は、心中という悲劇的な形で最後を迎えます。これもまた映画的ですが、人生は映画ではありません。その命が燃え尽きるまで、末永く愛を持ち続けてください。そして、二人で幸せを目指しましょう。


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